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2025年 学術フロンティア講義
「デジタル空間社会における研究と社会実装最前線」
2025/03/27
概要
都市や森林・海洋などの空間を、IoTデバイスや衛星データなどの多様でダイナミックな時空間データに基づき理解することができるようになってきています。本授業では、こうした時空間ビッグデータに関連する分野横断的な学術研究の最先端に触れ、社会を取り巻く課題に対して、データを軸に多角的なアプローチで検討する視点や俯瞰的な思考力を取得することを目的とします
目的
複雑化・多様化する社会の諸事象の関係性を様々なデータを用いて分野横断的かつ俯瞰的に捉え、新たな視点での課題解決へのアプローチを導出する力が求められるようになってきます。そのために、本授業では、空間情報を用いて地球環境や都市環境をどのように捉え、また空間をめぐる様々な課題にどのようにアプローチすることができるのかを学びます。都市社会や自然環境の変動、自然災害、農業、経済、公衆衛生など多様な研究領域での最新の研究成果や社会実装の最先端に触れます。空間情報を軸とした具体的なアプローチや解決手法を学び、データ駆動型の思考法や新たな視点を取得することは、今後、環境や都市、社会基盤等の諸問題について自ら問いを立てて、またその問に対するアプローチを考える上で活きることでしょう。
目標
- デジタル化など社会を取り巻く変化や、デジタル空間社会実現に向けた可能性、課題や複雑性について理解する
- さまざまな空間情報を収集し、それらを分析し、問いに対する答えを導くまでのアプローチを理解する
- デジタル空間社会データの可能性や限界、課題を理解した上で、データに基づいたアプローチに関する問を立てたり、その問に対するアプローチに関する自分の意見や考えを発展させることができる
キーワード
空間情報、都市空間、デジタルツイン、スマートシティ、リモートセンシング、人流、IoT
授業の方法
[科目名]
主題科目 学術フロンティア講義「デジタル空間社会における研究と社会実装最前線」
[対象]
教養学部前期課程(1・2年生)
[日程]
Sセメスター水曜5限(17時05分 ~ 18時35分)
[教室]
駒場 20-100名を予定(昨年度履修者実績:約30名)
192教室
本授業では、デジタル空間社会連携研究機構に所属する研究者がオムニバス講義形式で最先端の研究成果を紹介します。各回では、1名教員による70分程度の講義の後に20分程度質疑応答やディスカッションを行います。学生は4回、講義に関する小レポートの提出が求められます。
なお、8月4-6日に行う、学内外の希望者を対象にした空間データ演習に出席を希望する場合は優先的に対応します。
基本的には駒場第一キャンパスの講義室でリアルに行う。ただし、先生方の片方がリモートからのオンラインになる可能性はある。リアルタイム配信は行わないが、記録のために、講師にはZoomに入ってもらい録画は行う形を想定する。
2025年 講義スケジュール
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4/9(水)
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1. イントロダクション
デジタル空間社会連携研究機構長/空間情報科学研究センターセンター長 関本 義秀教授
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4/16(水)
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2. IoTを通して実世界を見る・理解する
空間情報科学研究センター 瀬崎 薫教授
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4/23(水)
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3. 都市のデジタル化による未来
空間情報科学研究センター 溝渕 真弓特任助教
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5/7(水)
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4. 身体活動から考える健康に暮らせるまちづくり・政策とデータサイエンス
医学系研究科公共健康医学専攻 鎌田 真光講師
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5/14(水)
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5. 農林業におけるデジタルツイン構築と高付加価値化
農学生命科学研究科附属演習林 秩父演習林 浅野 友子講師
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5/21(水)
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6. IoT によるセンシングを支えるソフトウェア技術
情報基盤センター 千葉 滋教授
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5/28(水)
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7. 災害評価とセキュリティのための地理空間情報の活用
情報理工学研究科ソーシャルICT研究センター 小林 良輔特任助教
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6/4(水)
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8. データ駆動型スマートシティの実現に向けて
空間情報科学研究センター PANG YANBO特任講師
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6/11(水)
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9. 文化・歴史分野のデータ処理とデジタルヒューマニティーズ
史料編纂所 井上 聡准教授
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6/18(水)
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10. スマートシティを支えるデータ利活用の最前線
情報学環 越塚 登教授
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6/25(水)
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11. データとシミュレーションの融合から探る気候変動とサステイナビリティ
生産技術研究所 人間・社会系部門 芳村 圭教授
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7/2(水)
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12. 交通における理論と最適化および社会を動かすオープンデータ
生産技術研究所 人間・社会系部門 大口 敬教授
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7/9(水)
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13. ドローンによるセンシングと都市解析
空間情報科学研究センター 飯塚 浩太郎助教
詳細は、後日お知らせします。
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